♥ 美術館、博物館というもの
この日もコンシェルジェさんに相談して、故宮博物館へタクシーを呼んでもらった。275元でした(4倍すると円と同じくらいなので、1100円ってとこ)。雨だったので、このくらいのゼイタクは良しとしよう。
ここは(たしか)本館正面。大きくて立派。
着いてまず「人が多いな~」と思ったんだけど、帰りに見る時の多さほどではないことは後々わかる。
日本語音声ガイドを借りて、混んでた1階を避けて3階から見てまわった。私は世界史が弱い。なので、隋とか唐あたりまで来てくれないことには西暦でどのへんなんだかさっぱりわからない。(日本史の方がまだわかるので、遣隋使とか遣唐使など、日本と関わってくれないとわからないのよ~)
うちの息子は歴史の知識は大したことないはずだが、三国志のマンガのおかげでちょっとは興味があるようだ。三国志あたりの国の名前やその興亡も覚えているらしい。(私も三国志のマンガ読んだんだけどね~。大まかなストーリーしか覚えてないって)しかも、彼はえらいことに、ちゃんとiPhoneで年表を出して見ながら見学していた。
ちなみに、うちの夫は三国志大好き男で、マンガはもちろんのこと、本も結構読んでいる。歴史自体が好きで、特に日本と関わる近現代のあたりはけっこう詳しい。というわけで、夫の解説を時々聞きつつまわる。
息子は美術品にはとんと興味がなく、「壺とかどうでもいいんだけど、武器の変遷は面白い」と言っていた。昔の弓(弩)の仕組みが描かれているところを熱心に見て、私に解説してくれた。
有名なヒスイの「白菜」の彫刻はどっかに貸し出されてないそうで、これも有名な「肉形石」(角煮の肉の形の彫刻)を鑑賞してきた。しかし、なんだってこんなものを作ろうと思ったんだ?いや、美味しそうだけどさぁ。見て楽しいし。
私は以前にもここに来ているはずなんだが……正直に言って、全く展示物には覚えがない(白菜も覚えてなかった)。じつは、ここのカフェでお茶をのんでまったりした覚えしかないのですよ。
で、そのカフェはどこ?と思ったんだけど、20年以上も前だもんね、わかりませんでしたわ。
しかし、博物館というのは疲れる。
それなりに感動もするけれど、こういう大きな美術館や博物館は、行く前に少し展示物を調べておいて、自分の興味のあるとこだけ一点集中で見るのが良い気がする。
と、ニューヨークのメトロポリタン美術館の時も思ったのに……。
比べるのもなんだけど、ここも大きいが、メトロポリタン美術館はケタ違いに大きかった。あんなところはぼーっと入るものではない! 今後、パリのルーブルやロンドンの大英博物館などに行くことがあったら、絶対に戦略を練ってからいくぞ。
3時間ぐらいいて、疲れたので、手にハンコを押してもらって(これを見せると再入場できる)別館のレストラン「故宮晶華」にいくことにした。
ここの料理はとっても言っておいしかった!