♥ 本屋さんはどこでもたのしい
小雨だけど、大したことはないので、そのまま歩いて市政府站(站は駅のことらしい)の方へ。松智路に沿って歩けば、左側に台北市政府。大きいね。うん、都庁みたいなもんだものね。
しかし、日本のショップがあっちにもこっちにも。自分が考えていたよりずっとモノの動きはグローバルになっていて、外国に来ている実感が薄れるよね。(ニューヨークにUNIQLOやMUJIがあったりするくらいだから、ご近所の台湾では当然。そういえば、一昨年行ったシンガポールにも両方あったっけ)
誠品信義館は台湾の大きな本屋さんの誠品館書店が建てたビル。
渋谷にありそうなビルだな。雑貨とか若い子向けのショップが多い。うん? ここも、日本のショップがいっぱい。玄関はいってすぐにBEAMSだし。
あら、agnes b cafeがここにもある。このカフェ、よくあるものなの? 私は最近、都心と仲良くしてないのでわかんないんですが、日本でも普通にあるの??
このビルに来たのは雑貨が見たかったのと、本屋さんに行きたかったから。私はどこの国でも必ず本屋さんに行くのさ。昔、台北に来た時も本屋さんに行ったけど、あれは一体どこだったのか??
本屋さんは、とてもきれいで、けっこう楽しい。洋書(主に英語の本)もたくさんあったし、日本のマンガのコーナーも。でも、マンガの品揃えはいまいち(ここは日本ではありませ~ん)。
「のだめカンタービレ」の中国語版があったので、見てみた。タイトルは「交響情人夢」。どういう意味やねん? カンタービレは「歌うように(演奏する)」ってことだから、うーん、うーん…。中国語ができる人に聞いてみよう。
日本語でも売っててタイトル知ってる英語の本を、中国語に翻訳した本のタイトルを見るのも面白かった。
25 to go という雑貨ショップも楽しかった。お土産にいいかなぁ、というものもいくつかあったけど、疲れてきたのもあって、特になにも買わなかったんだけどね。ここの雑貨はかわいいものが多かったなぁ。
♥ フードコートで「旅行と食」を考える?
その後、地下に降りてフラフラして、そのままフードコートで食事をしようということになった。フードコートはあまり日本語は通じなかったね。
地下のフードコートは夕飯にはすこーし早い時間だったせいか、それほど混んでいなかった。でも、家族連れやカップルがそこここであれこれ食べている。
日本食もあるけど(日本食はアメリカでもシンガポールでも普通にある時代なんだけどね)、ここまで来て食べることもないよね。座っていたところの近くに「太陽のトマトめん」という店があって(日本語の看板)、ちょっと心ひかれるものがあったけど。(息子が「吉祥寺にもあるよ」と言っていた)
私はベジタリアン食のビュッフェ形式の店で、あれやこれやとって、1皿103元だった。レジのお兄さんは、私に値段をいう時、最初は中国語で言ったんだけど、わからないと首をふってみせると英語で言い直した。
はてさて、値段はわかるんだけど、コインがパッと見分けがつかない。これかなぁと出してみて、「合ってる?」と英語でいうと、違うという。何かのコインを間違えて多すぎたようで、余計なのを私に渡して更にお釣りをくれた。え、味? うーん、微妙。まずいというほどではないけれどね。
夫は120元の中華。シャンツァイがたくさん入っていて、ちょっとぶーたれていた。
息子は、salmon(サーモン)専門料理の店でリゾットを注文したんだけど、なかなか呼ばれない。「ね、まだ順番は来ないのかって英語で何て言えばいいかな」と聞くので、日本語は通じないのかなと思ったら、最初から英語で話しかけられたという。
とても不思議なことなんだけど、私と夫は日本語か中国語でしか話しかけられないんだけど、息子はよく英語で話しかけられたのだ。空港でもホテルでも。なぜだ。スポーツをやっていたせいで、身体がしっかりしてるから? おかしい、純日本製のはずなのに。夫に似てるのに。なにしろ、大学のハーフの同級生に「おまえもだろ?」と言われたこともあるそうで。謎です。
さて、息子が先の店で、英語でクレームをつけたところ、抜かされてたかなんかで、あわてて作って出してくれたらしい。「Supreme Salmon 美威」という料理。美味しかったらしい。
私なんかは、せっかく台湾に来たんだから中華を食べようとか思うのに、君はイタリアンっぽいものでいいのか、とも思ったが、今の台湾を味わうんだから、それでいいのかもね。
うちの甥っ子は台湾旅行したものの、食べ物が合わなかったらしい。八角の匂いのする料理が苦手みたいだ。
その話をした時も、「え、なんで? 台湾にはいろいろあるでしょ。中華が合わなかったらモスバーガーとかもあるし」と言っていた。それはたしかにそうだな、と私も思う。
要は他の国での滞在を楽しむことがまず第一で、無理に現地のものを食べなくても、他に選択肢があればそれを取れば良い。楽しい気持ちで帰って、また来ようと思えた方がきっとその国を好きになれる。何度か来れば、いろんな味や匂いにも慣れるだろうし。
このビル自体は、若者に人気の店がたくさん入っているせいか、若い人が多いけど、日本にも売ってるようなものが多いので、私はそれほど見て歩きたいとは思わなかった。けれど、息子は面白かったようだった。一人でふらふらしてたっけ。若い人はどこの国でも同じような嗜好なのね~。そういえば、渋谷には外国人観光客がどっさりいるわね~。
実はこれは去年ニューヨークに行った時にも感じたことで、なんだかどれもこれも東京で手に入りそうなモノばかりで、ちっとも食指が動かないんだよね。若い時に行った時はもう少し買った気がするんだけど。靴とかタオルとか。
これは歳のせいなのか? それともいろんな企業がグローバル化しているせいで、あちこちで似たようなものが売られているせいなのか?
この日は、この後タクシーでホテルまで帰って、大浴場のお世話になって就寝。